中学英語について【なぜ難しく感じるのか?】
- kimurak5
- 2024年10月17日
- 読了時間: 5分
西宮市にお住まいの皆さん、こんにちは!
稲門塾の木村です。
本日は、タイトルにもある通り、「なぜ英語嫌いな中高生が増えているのか」についてお話していきたいと思います。
結論から言いますと、「中1の内容がハードすぎて初っ端でつまずく」からです。
初っ端で躓き、苦手意識を持ったまま中2、中3を過ごし、激烈に難化する高校内容で完全に嫌いになる、というのがよくあるパターンです。
私が中学生のころ(現在28歳です)はもっと簡単でした。
そのため、変に苦手意識を持つことなく進めることができました。
そう思うと、今の中学生は本当にかわいそうです。。。
と同情するのが私の仕事ではないので、「どうすれば英語を得意科目にすることができるのか」ということについてお話していきます!
目次
「理解」と「できる」は別物
・「できる」へ到達するための3ステップ
「英語が苦手」と感じる理由
・中1内容がハードすぎる
・2つの対処法
→小学生で理解する
→他科目を犠牲にする
中1内容
・怒涛の量の詰め込み
中2内容
・単元的には一番むずかしい
・とにかく演習量が命
中3内容
・メインは分詞、関係代名詞
・仮定法はおまけ
・中学英語の集大成ー長文読解
「理解」と「できる」は別物
大前提、英語以外の科目でも言えることですが、「理解」と「できる」は全くの別物だということをわかってください。
どんなに素晴らしい先生の解説を聞いても、実際に自分で頭と手を使わなければ、「できる」ようにはなりません。
「できる」へ到達するための3ステップ
勉強の学習段階は3つにわけることができます。
1理解(授業や教科書を読んで)
2できる(何も見ずに問題を解ける)
3説明できる(他人に説明できるレベル)
1から2へ進むには、かなりの演習量が必要です。
3までできるようになれば完璧ですね。
目安はその単元を理解していない人にわからせるぐらいです。
稲門塾の授業でも「なぜ?」は非常に大切にしています。
「英語を苦手」と感じる理由
中1内容がハードすぎる
一番の理由は「中1の内容がハードすぎる」からです。
対処法は2つです。
1.事前準備
→小学生の間に中学内容の予習をしておく。
2.他科目を犠牲にしてでも英語の勉強時間を増やす
→例えば、社会を捨てても後で取り返せますが、英語でそれをしてしまうと、次の単元に進めなくなってしまいます。
正直、2のやり方はお勧めしません。
一つでも捨ててしまうと、その科目への苦手意識が生まれ、次のテストで積極的に勉強しようと思えなくなってしまうからです。
では、次にそれぞれの学年の特徴を見ていきたいと思います。
中1内容
怒涛の量の詰め込み
小学生のときに英語の授業がありましたよね。
be動詞や疑問詞whatを使った文は一応カリキュラムにはなっていますが、実際のところは、塾生に聞いてみても英語を使った「遊び」の域を出ません。
中学校の最初の内容では、こうした小学校の内容(be動詞や一般動詞など)のルールを覚えていることが前提になるのです。
つまり、初っ端の暗記量が多すぎるのです(基礎的な単語、can、be動詞、一般動詞など)
更に、2025年度から教科書改定されます。
2021年度に改定され、その結果多くの自称英語弱者を輩出し、緩和されると思いきや、、、
はっきり言って難しすぎます!!!!!
Lesson1の最初の本文に「be動詞、一般動詞、sometimesやoftenなどの時を表す副詞、be good at等の定型表現、名詞の複数形」などが書かれています。
これを中学生になって慣れない環境下で部活等で忙しい中、他科目と並行してこなしていくのは相当大変です。
私も、現小6生が困らないように、中学生になる前に中学内容を教えようとスケジュールを立てていましたが、今回の改定内容を見てスケジュールの前倒しを考えています。
それぐらい難化します。
稲門塾にご相談に来られる方でも、「英語が苦手…」という方は本当に多いです。
その理由を紐解いていけば、まず中1の内容を覚えられていないことが大多数です。
そういった人は、今後増えてくると思います。
そうならないためにも、小学生の間に必要最低限の英語のルールを覚えていきましょう!
英語の学習は階段をイメージしてください。
一段一段上がっていくのです。
一段踏み外すと、次の単元を理解することが相当難しくなります。
例えば、3単現のSを理解できていない人が、現在完了や不定詞等を理解するのは相当むずかしいです。

中2内容
単元的に一番難しいのが中2内容です。
不定詞、動名詞、現在完了など、日本語には存在しない文法が出てくる上に、中1で習った内容とは反するようなルールが出てくるからです。
「そもそも中1の内容が理解できていない」という人はまずは中1内容を優先してください。
遠回りに思えますが、全くそんなことありません。
中2内容は、理解して少し練習したぐらいではできるようにならないです。
脳死で文を作れるぐらいまでやり込んでください!
中3内容
文法のメインは分詞と関係代名詞ですね。
中学英語、最後の砦です。
ここでつまずく人も多いです。
そもそも「分詞、関係代名詞とはなにか?」を理解せずに演習ばかり重ねても、点数には繋がりにくく、高校英語になると爆死します。
少しむずかしい言葉で言いますが、「本質」を理解してください。
仮定法はおまけです。
中学内容の仮定法は全然難しくないです。
ただ、高校英語に備えて「仮定法の感覚」は理解しておいてほしいですね。
こうした文法が出来るようになって初めて、長文読解ができるようになります。
単語や文法を覚えていても、長文読解は慣れるまでに時間がかかります。
そのため、少しでも早く取り掛かるのが良いです。
だからといって、文法を疎かにしたまま長文演習をしても、あまり練習にはなりません。
逆算して考えると、いかに一つひとつの単元を理解できるかが肝となります。
最も大事なところは「中1内容」です。
「苦手意識」を持つことなく中2、中3、更には高校英語へと入れるかは「中1の最初」にかかっていると言っても過言ではありません。
今回は以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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